|
ノロウイルスによる感染性胃腸炎(食中毒)にご注意!
ノロウイルスが原因と見られる集団感染事例(下痢、嘔吐症状)が増えています。
ノロウイルスは食中毒の原因にも、感染症(感染性胃腸炎)の原因にもなります。
以下の点に注意し、予防を図ってください。
・ウイルスで汚染された貝類は、中心部まで十分に加熱してから食べましょう。
(湯通し程度の加熱ではウイルスは死滅しません。)
・生鮮食品(野菜、果物など)は、十分に洗浄しましょう。
・トイレの後、調理する際、食事の前にはよく手を洗いましょう。
・手洗いの後、使用するタオルなどは清潔なものを使用しましょう。
二次感染を予防するためには
ご家庭や保育園、学校などでは
・ 感染者の便、おう吐物などの処理には次の三原則を守ってください。
1 すぐに拭き取る。 2 乾燥させない。 3 消毒する。
・ おう吐物や糞便で汚れた衣類等を片付けるときは、ビニール手袋、使い捨てマスク等を用いましょう。また、汚れた衣類等は他の衣類とは分けて洗いましょう。
・ おう吐物などで汚れた床は、ペーパータオル等で拭き取り、すぐに家庭・台所用塩素系漂白剤(市販品を約10倍に薄めたもの)を浸した雑巾等で拭き取り、消毒しましょう。
・ 拭き取ったペーパータオル等は、ただちにゴミ袋に入れ、約10倍に薄めた塩素系漂白剤を入れ、消毒・密閉しましょう。
・ おう吐物などを片付けた用具、雑巾類は、約50倍に薄めた塩素系漂白剤で付け置き洗いをしましょう。
・ ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、おう吐物や糞便は乾燥させないことが感染防止に重要です。また、窓の開放はエアロゾル(微細粒子)状のものを屋外に出す一つの対策です。
・ 物の片付けが終わったら、よく手を洗い、うがいをしましょう。
感染性胃腸炎
感染性胃腸炎という診断名は様々な原因による症候群であり、ウイルスや細菌によるもののほか、寄生虫によるものもあります。冬季に発生する感染性胃腸炎のほとんどがウイルスによる胃腸炎です。
原因ウイルスは、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、アストロウイルスなどが知られています。
また、細菌性のものとしては、サルモネラ、カンピロバクター、エルシニア、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ等によるものが知られています。
例年初冬から増加し始め12月頃にピークとなります。食品から病原体が検出された場合などは食中毒となります。
学校、保育園、社会福祉施設など集団生活をする施設で発生した場合は、集団感染になることがあります。
臨床症状
主な症状は嘔吐と下痢ですが、嘔吐または下痢のみの場合、嘔吐の後下痢がみられる場合とさまざまで、症状の程度にも個人差があります。37〜38℃の発熱がみられることもあります。嘔吐や下痢、発熱で脱水症状を示すこともあるので注意が必要です。
感染経路
人から人への感染
吐物や便の中に含まれるウイルスが手、あるいは手で触れたものを介して口に入り感染します。吐物の飛沫から感染する場合もあります。
汚染された水、食品からの感染
食品を介した感染で最も多いのは貝類による感染で、ウイルスに汚染された二枚貝を生、あるいは加熱が不完全なままで食べることにより感染します。また、感染性胃腸炎の病原体を持っている人が調理した際に食品が汚染され、その食品を摂取した場合に感染する場合もあります。
予防
感染性胃腸炎は、多くの場合、患者との接触や、汚染された水、食品によって経口的に感染します。手洗い、うがいを励行し、日常的に清潔を保つことが重要です。特に、排便後や調理前は石けんと流水での手洗が大切です。タオルの共用を避けることも必要です。
また、便や吐物の処理をする時は素手で触らず、ビニール手袋を使用してください。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用してください。
ウイルスは熱を加えると死滅するので、ウイルスに汚染されている可能性のある食品は、中心部までよく加熱してください。食品の中心温度85度以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。
|
|
|
問い合わせは今すぐ
|
◆サーモフォーカスプロ◆
最終更新日 :
2014/03/31 .
Copyright(C)2000-2022 置き畳ドットコム All rights reserved.
|