卒業式の為に一生懸命考えた祝辞です。こんなも
のでいかがでしょうか?
卒業生の皆様ご卒業おめでとうございます。
みなさんが小学校生活六年間をしめくくられる今日、この晴れやかな場でこうしてお話をさせていただけることをたいへん嬉しく思います。
私たちPTAは、お父さんお母さんそして先生とで皆さんが学校で安心して勉強できるように、いろんなことをサポートする組織です。
皆さんは六年前の入学式の日を覚えているでしょうか、お父さんおかぁさんと一緒に手を引かれ、わくわくどきどきしながら、式に臨んだあの日の事です。
あれから六年、小学校の生活は楽しかったでしょうか。休み時間には友達とたくさん遊べたでしょうか。プールの授業では泳ぐ事が出来るようになったでしょうか?
算数のかけ算わり算、漢字の書き取りなど学校では覚えきれずに家でも何度も練習したのではないでしょうか。思い返せばいろんな事があったと思います。
PTAは本日列席して下さっている自治会の皆様とも
話し合いながら、通学路の安全を確保したり、運動会やゆうゆうフェスタのお手伝いもしてきました。
また、お父さん達で始まった親父の会は、お母さんを含めてパパスアンドママスと名称を変更し、学校では出来ない事を体験してもらおう、お父さんお母さんも一緒になって子供達と何かをしようと、一昨年より校内キャンプを
はじめました。
キャンプの時には六年生にグループのリーダーやキャンプファイヤーの女神など特別な役割
をまかせました。 6年生が低学年の子をまとめ上げ立派に役割を果たしているのを見て参加した父兄、お母さん達は小学校で立派に育っていると、安心してみていることができたと
話していたのを思い出します。
さて、来月より皆さんは中学校へと進学する訳ですが、その前に一つだけ聞いておいて頂きたい事があります。
今年トリノでオリンピックが開催されたことは記憶に新しいところですが、唯一メダルを日本にもたらした荒川静香選手は、競技の中にイナバウアーという美しい技を取り入れました。
この技は競技の得点としては全く認められていないもので、「一点にもならない」技な訳です。
でも、世間の見る目は違っていました。ジャンプを決めた事や金メダルを取った事も
もちろんですが、一点にもならないイナバウアーを披露した事に拍手喝采したのです。 この例と同じように、
私たちが生活している社会では勉強が出来る事や、儲かる事や得点が高い事だけを周りの人が評価しているわけではないことを覚えておいて欲しいのです。
小さな子の世話をする。家のお手伝いができる。進んでゴミを拾う。挨拶が出来る。そういった点数で表せない事の方がずっとずっと得点が高いこともあるのです。
中学生になってからもしばらくの間は一生懸命勉強しなければならない時期だとは思いますが、何気ない行動の一つ一つの方でも高く評価されるような立派な人物
になる事を期待しています。
最後になりましたが、本日お子様のご卒業を迎えられました保護者の皆様、誠におめでとうございます。
今日の子供達の晴れ姿を胸に刻み、この先も変わらぬ愛情をもって子供に接し、良き思い出をたくさん作っていただきたいと思います。
また、ご来賓の皆様方並びに先生方には六年間の長きに渡り地域で、また学校に於いて愛情溢れるご指導をいただきありがとうございました。
この先も子供達の良き相談相手として、変わらぬご指導をいただきますようお願い致しまして、本日ご卒業する百四十一名の門出を祝いPTA会長のお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日はご卒業本当におめでとうございました。
平成一八年三月一七日
春日東小学校PTA会長 井口謙氏
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